PORTER CLASSIC NEWS

2020/06/16 14:00








「ポータークラシック」の商品が全て日本製なのは日本のメーカーさん・職人さんの技術力が素晴らしいからです。

我々が誇るパートナーたちは常にモノづくりのチャレンジを乗り越えその先にある「質」を表現してくれます。

各部門のプロフェッショナルたちにそれぞれのクリエイティブな場や考え、価格などについて聞きました。

その言葉から垣間見える「ポータークラシック」を共有致します。

 

The reason all Porter Classic products are made in Japan is simple.

High level craftsmanship.  

Our colleagues from the factories to the independent professionals are artisanal blessings, and the constant challenges they overcome defy quality in each of our products. 

Heres an open letter we sent to the artisans, asking them about their work ethics, their creative surroundings and their economic views that forms Porter Classic.





 

- PCの「生地、縫製、加工」を作る現場は、どのような現場ですか?

 

すごい田舎にある工場です。屋根が高く、広い倉庫のような建物で、そこにミシンや、洗い加工の機械が並んでいて。通常、縫製と加工の工場は、別々に分かれているところが多いのですが、ここでは、生地から製品が出来るまでのすべての工程を一貫して出来ます。こういう工場は、国内でも少ないかも知れません。まわりには、生地屋さんもたくさんあるので、ものづくりをするには、とても便利です。

人でいうと、比較的、無口な人が多いですかねぇ、良い意味でいうと、寡黙な人が多いと思います。基本的に、糸や生地、針先、刃先など、一点を見つめて、一人で作業をする現場が多いので、黙々と作業をしている感じです。長年この道で一つのことをやり続けてる人たちなので、当然、個々の経験から来る拘りは非常に強く感じますね。

最初に、PC SASHIKOの商品を作る時も、「こんなもの絶対に無理だ」って、本気で怒られました。

新しいことをしようとすると、とてつもない反感があったりして、なかなか前に進まないこともあったりします。

でも、そういうことや、言葉は、すごい有難いです。

今までの長い経験の中で、自分たちが失敗したりしたことは事前に教えてやろうという口下手な優しさだったりするので。こちらが、どうしても作りたいという気持ちを、諦めずに伝え続けると、「だったら、こうしたらどうだ?」とか、「こういうことも出来るぞ」って。今までの経験から来るたくさんの知識があって、結局自分で「こんなもの絶対に無理だ」と言ってたものを、最後は作ってしまうんですよね。

「だったら、もっと最初からやってよ」って思うんですけど...(笑)

でもそういう時に、とても頼もしかったり、誇りに思いますね。

 

日本には、ちゃんとしたものづくりの歴史があって、その中で培われた職人さんたちの経験や技術が知識があってそれの上で、今のものづくりが出来ることは一つの大きな財産だと思います。我々の現場は産地ということもあって、現場は、リレーをしているような感じです。糸から始まって商品が出来るまで、たくさんの分業された工程があるのですが、それを、各工程の職人が、たくさんある細かい工程のバトンを繋いで商品を作り上げて行くんです。途中で問題があったりしても、前後の職人さんたちで話し合って解決して。

商品を作っている時は、無口な職人さんたちも、一つの商品で、上手くまとまっている気がします。

そういう姿を見ると、結局皆作ることがすごく好きなんだと思います。

 

ものづくりをしている時には、非常に厳しい時もありますが、作業中以外の時にはアットホームでみんなすごく優しいですね。



 


なぜ「生地・縫製・加工道」に惹かれたのですか?その道の魅力を教えてください。

 

前職は、今とは全く違うことをしていたのですが、その時から洋服には興味があって、当然、その当時から克さんのことも存じ上げていました。その当時は、雑誌でしか見たことのない漠然とした憧れの人だったんですけど、克さんを見て、ファッションに興味を持ったのは間違いないですね。

洋服以外に好きだったのが、シルバーアクセサリーだったんです。当時、シルバーアクセサリーのブームがあって、ガボール、BWL、クロムハーツ、A&Gなどの海外ブランドや国内にもたくさんのブランドがあって、その中で、たまたま本屋で見た雑誌で、当時のレナードカムホート(現ロンワンズ)を知りました。

その頃、シルバーアクセサリーのモチーフと言えば、ゴシック調のクロスやユリ、あと、ゴツゴツしたスカルや、インディアンジュエリーなどの見た目を重視したハードなモチーフが多かった中、ロンワンズのデボンさんたちが作るモチーフは、鳥や花だったり、中でも、シルクリンクというモチーフは、身に着けて心地の良いシルバーだったり。ベルのように、綺麗な音の鳴るものもあったり。他のシルバーブランドとは一線を画したものづくりに、すごく惹かれました。

デボンさんと一緒に作っている仲間の人たちや、現場の雰囲気もすごく良く、自分も何かものを作る仕事がしてみたいと思ったのが、今の道に進んだきっかけです。

数年前、PCの皆さんとアメリカのデボンさんのところにお邪魔した時に、昔から憧れていた克さんとデボンさんの二人が、自分の目の前に揃って座って居る光景を見た時には、本当に、この仕事をして良かったな、途中で諦めずにやり続けて来て良かったなと、考え深いものがありました。

 

今のものづくりの魅力は...自分たちが作らせて頂いた商品を、お客様が見て、着て、喜んで頂いたり、何かを感じて頂けたりすることは、やっぱり、ものづくりをする上で、すごく大きいです。

僕たちは、ものは作れるんですが、結局、最後お客様に喜んで頂けないとものづくりは継続出来ないので。ものづくりの現場はリレーをしている感じだと言いましたが、最後、バトンを渡してゴールするのは、やはりお客様だと思います。最後にお客様に喜んで頂けることが、やはり、一番嬉しいです。

銀座のお店に行った際に、ショップのスタッフの方から、お客様が彼女にプロポーズするのに剣道着を買ってプロポーズされましたとか、結婚式に刺し子のスリーピースを着て頂きましたとか、すごく気持ち良い、軽い、楽ですなど、そういったお客様の声を聴かせて頂くと、この仕事をしていて本当に良かったなと、そういう時に、何かすごい大きなものを、お客様から頂いた感じがします。





 

上手に作られた生地・縫製・加工と、上手に作られていない生地・縫製・加工の違いは何ですか?

(「上手に」を「自由に」「丁寧に」「純粋に」など変更して頂いても大丈夫です)

 

各現場でいろんな言葉で表現するのですが「この顔が良い」とか、「表情が良い」、「置き姿が良い」、「シルエット・バランスが良い」、「雰囲気がある」など、いろいろあります。

糸の風合いを活かした生地を見ると上手に作られていると感じますし、素材の生地の良さを最大限に活かした縫製、加工だったりを見ると、上手に作られていると感心しますね。

 

あと、人がその服で作業する時やその服を着た時の使い勝手など、見えない細かい部分まで考えて作られている商品も、やっぱりすごく上手に作られてると思います。

 

運針や、ステッチ、巻きなどの幅や、綺麗さ、加工の色の発色や、リアルな加工感など、技術的な上手さもあるとは思います。

また、糸を何度も染めたり、アイロンを細めにしっかりしたり、何回も細かく削って色を落として行くなど、各工程で、手間暇を惜しまず丁寧な仕事をしているものも、上手に作られていると思います

しかし技術や、丁寧さ、綺麗さというのは作る上での基本的な部分ではあるのですが、そこは、理屈じゃなく、感覚で良いものは良いという感じですかね。

 

技術があるから、良いものが作れるとは限らないと思いますし、逆に、技術や経験に縛られて、新しいものが作れない場合も多くあります。

 

自分たちが良いと思うものを、頭にあるイメージを、糸から生地へ、そして、商品へ、自由な発想で思い通りにかたちに出来ているものは、やはり上手だと思います。昔から、ずっと何十年も、人に求められ続けている名品と呼ばれるものには、やはり、理屈じゃない魅力があって、それはやっぱりすごく上手に作られているものだと思いますね。






職人さんとの対話11 「生地・縫製・加工」職人 後編へ続く。